ちょこっと研究室見学2
今日はVRの研究室に行ってきました。感想をつらつらと。
- 今の日本は技術大国という言葉を忘れるべきだ。SharpやSONYは失敗した。それはなぜか。日本はプロダクトをよりよくするということに注視しすぎた。SONYのWALKMANはそれ自体の音質にこだわりすぎた。でも人はそこまでそこにこだわらなかった。じゃぁiPodはなぜ成長したか。それは、iTunesというサービスを展開したからだ。このインターネット化が重要だった。一貫したサービスとして、それもしっかり中身も作り上げた上でこれを展開した。ここが日本とは違ったのだ。TVの4K, 8Kは確かにすごい。でもいったいそこまでUserは求めているのか。これからはインタラクティブテレビだ。ただ、そのためにはより良いインターフェイスを作らなければいけない。
- ロボットというのは中で閉じている。だから嫌いだ。日本はロボットに対して技術大国という言葉を信じて大きなロボットを作ってきた。重い。ゴツい。今はそれではない。インターネットとつなぐ。外に出て行く。外の世界の方が全然大きいのだから。そうしなければもうこれからこの産業は廃れていくだろう。渋滞を人はどう調べるだろう。スマホだ。それに対して今のカーナビはなんだ。あいうえおを打ち込んで場所を決める。こんなのではすぐにすたれてしまう。もう海外でカーナビはスマホなのだ。
- 心理系の研究が多い。視覚というのは人間のもっとも大きな部分を司っている。そこを操作してあげることで感覚を操作する。こういうことを何かに生かすというのが課題。
- デジタルミュージアム: これからは過去を残すことも必要。うんたらかんたら…
- ユビキタス: コンピュータ ネットワークなど情報通信技術を利用して)いつでもどこでも簡単に、所望情報が得られるさま。
研究室見学を2つしてみて気づいたことが少しある。
教授というのはやはり一本の大きな、芯の通った考え方を持っていて、これを絶対に変えない。
そして研究室の学生というのは完全に毒される。
これが、博士にいくと企業から嫌われる理由かもしれない。
正直、教授が言っていることでも正しいとは限らない。この研究室見学でいろいろな考えを蓄えていき、いつでも見返せるようにしていきたい。